2009年03月20日(金)15の夜  ~前田容子~



私は10代の頃に尾崎豊の曲を夢中に聞いた世代の人間です。
尾崎豊の15の夜に同じ思いを馳せ、17歳の地図の上で同じ様に道に迷い、High School Rockn Rollで友達と騒ぎ、尾崎と一緒にこの支配から卒業した、そんな時代に子供だった私です。

私は今年45歳になりました。尾崎も生きていたら同じ年です。私と同じ様に尾崎の曲で10代を過ごした方々が、今ちょうど中学高校生児の親になられ、多感期の子供たちの子育てをされているのではないでしょうか?
私も現在14歳の息子を持ちます。小学生の時の様に、素直に母親の言うことを聞いてくれるわけもなく、何とか高等学校だけは無事に卒業して欲しいと願う毎日です。高校さえ卒業してくれてよしんば大学にでも進んでくれれば、後は自分の足で人生を歩いていけると信じ、中学生という多感な時期を過ごす息子が大きく道を外れない様にと見守る一母親でもあります。

私は何十年振りに、尾崎の曲をインターネットで聴きました。30年近くも昔の曲なのに、今でも子供達の心の映しえではありませんか? 30年前ならば皆様も、この曲に心動かされたはずです。何時ごろからでしょうか、子供は自分の所有物だと勘違いを始めてしまったのは、、、。私達が10代の頃に抱えていた様に、皆様のお子様も当たり前の様に、悩みや苦しみを抱えています。それが10代なのですから。

私は今まぎれもなくおばさんと呼ばれる年齢になりました。
おばさんでも、おじさんでも、お母さんでも、お父さんでも、必ず昔10代の時期を過ごされた子供達のOB、OGです。久しぶりに、尾崎の曲を聞くのも良いものですよ。今時の子供も、昔子供だった私達も、互いが引き合うものが見つかるかもしれません。

私たちバンクーバー高等学院のスタッフは、お子様たちのサポーターですが、そしてご両親様たちのサポーターでありたいとも思っています。ご相談があれば、ご遠慮なくご連絡下さい。contact@spacecanada.ca

♪15の夜:尾崎豊
落書きの教科書と外ばかり見ている俺
超高層ビルの空の上、届かない夢を見ている
やりばのない気持ちの扉破りたい
校舎の裏タバコをふかし見つかれば逃げ場もない
しゃがんでかたまり 背を向けながら
心のひとつも解りあえない大人達をにらむ
そして仲間達は今夜家出の計画をたてる
とにかくもう学校や家には帰りたくない
自分の存在が何なのかさえ解らず震えている15の夜
盗んだバイクで走りだす 行き先もわからぬまま
暗い夜の帳の中へ
誰にも縛られたくないと逃げ込んだこの夜に
自由になれた気がした15の夜


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